ズーパーのゆるゆるドライブ

2016年4月からベルリンに住んでいます。 ここで英語で社会学の修士課程を始めるまでの道のりを、寄り道を多分に挟みながら記述していく予定です。 なにせクソナビなので、役に立つかは時次第です。日本からキーボとウィンディが一緒にベルリンに来てくれるのが夢の一つ。

奨学金について その2

ずいぶん時間が空いてしまいましたが、「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」についての記事をひとまず完成させるため、1年前の記録を掘り起こして、第二次であり最終の面接審査について書きたいと思います。

 

ホームページを見てみると今年も審査(文系)は1月末にあるみたいですね。私は宮城から新幹線で日帰りで行った記憶があります。

持ち物が一時審査通過書類に書いてあったのでそれらをなんどもなんどもカバンに入れたかチェックしました。紺のリクルートスーツみたいなのを着て行ったと思います。

 

今年はどうなのかわかりませんが、去年は一時審査通過書類に、面接審査では初めに90秒間の時間制限内で留学先の言語を使って自己紹介と留学の動機をスピーチしてくださいと書いてありました。通学していた大学の教授に見てもらいながら何度も原稿を直して、最終的には自己紹介を簡潔に非常に短くして、短くした分の時間をどうしてその国で、その大学で勉強したいのか、なにをどうして学びたいのか、その知識と経験をどう未来で生かしたいのかを筋が通るようにまとめました。90秒という時間が長いようで実は短く、ひとつのスピーチに考えを凝縮するのに非常に苦労した覚えがあります。前日の夜に原稿が完成し、それから面接時までスピーチを頭に染み込ませ、より伝わるように言えるように練習しました。

また、面接の練習も国際交流センターの先生のお時間を借りて行いました。リハーサルの前にまずは一旦面接官が質問のもとにするであろう提出した書類を読み直し、自分の留学計画についての考えをより深く、説明できるようにまとめました。私の場合は、「(ドイツ語もまだ話せないのに)なぜドイツか?」というところがネックになると思ったので、そこの部分はより注意して自分の思っていることを表現できるように準備しました。面接の練習をしてみると、意外と話したいことが多く、私の場合、質問に対して簡潔かつ十分答えるというところが課題でした。実際面接は10分という限られた時間の中で行われることがわかっていたので、話しすぎるよりは簡潔に答えて次の面接官の質問に答えられた方がいいだろうな思っていました。

面接の日まで胃が落ち着かない日々が続きましたが、できるだけ自信を持って面接に臨めるように、面接の練習と、自分がなにをやりたいのか、それをどう実現させたいのかについてのより考えを深めるように努力しました。

 

当日の朝、東京都内の指定された建物を見つけて、エレベーターに乗って面接が行われるフロアに着くと、長テーブルの後ろに受付の人が二人いました。そこで返信用の封筒などを渡すと、面接の時間まで待合室で待っているよう案内されました。おそらく私が午前の部かその日の最後の受験?者だったのか大きめの待合室には私の他1人が面接の時間を待っているようでした。彼も数分後には部屋を出て行ってしまったので、一人きりの待合室で最後のスピーチの練習と面接のイメトレをしていました。一度トイレに行って、スーパーウーマンのポーズをした気がします。(笑)

 

時間がくると、受付の人が待合室まで呼びに来て、面接室の前まで連れて行ってくれました。まだ前の人が面接中だったので、部屋の前で座って待ちました。前の人が出ると中に案内されたので、言われるがままに部屋の真ん中に置かれた椅子に座りました。目の前には3人の教授らしき面接官がいて、後ろにはスピーチや面接の時間を計るスタッフがいました。

面接が始まってすぐスピーチを始めてくださいと言われました。ほぼ練習した通りにできましたが、伝えたいという気持ちが相まってか、練習より少しゆっくり話したせいで、スピーチの締めの文の最後がスタッフの鳴らしたチーン!という鐘の音で遮られてしまいました。本当に90秒を越えたらなにも言わせてもらえない雰囲気でした。

この時点で、「やばい、全部言えなかったぞ」と思いましたが、大体は言えたから気を取り直して面接に挑もうと自分を奮い立たせた気がします。

 

そこから三人の面接官がそれぞれ一つづつ質問をしました。内容は、

(1)留学中の研究計画について、提出書類よりも具体的になにを研究したいのか

(2)なぜ英語の使えるイギリスでなくてドイツなのか

(3)なぜ移民について研究するために(経済学などではなく)社会学を勉強するのか

でした。

 

どれも予想できる質問ではありましたが、特に(2)と(3)はなるほど、痛いところではないけれど鋭いところをついてきたなという感じで、どの質問も訊かれた時にどきっとした気がします。どの質問も、自分が持っている留学計画がどれくらい考え抜かれて作られたのか、筋の通った主張なのか、計画の実現する可能性(気合/やる気)があるのかというところをみるために選ばれていたと思います。

ただ、他にこの奨学金の平成26年度の面接について素晴らしく細やかに情報を書いている方がいらっしゃって、その方のブログを面接前すごく参考にさせてもらったのですが、その方が受けた面接と私がその2年後に受けた面接は随分内容が違うみたいで、その面接と比べると私の面接は内容がとても甘くなったような印象を受けました。

私の回答ですが、(1)はシンプルに研究したいことの詳細を勉強したい大学と行きたい国の状況と合わせて説明しました。(2)は始め言語面のことを訊かれているのかと思って答えていたら、移民のことを研究するのになぜイギリスなどではなくドイツなのかという点が焦点だったようで、多少「いやそうではなくて」っといった問答をしてしまいましたが、すぐにドイツでできる研究に内容を移して説明することが最終的にはできました。(3)については、以前本で読んだ社会学の強みなどを交えながら、留学先で学べる社会学的な統計の知識が修士課程修了後、希望の分野で働く際に使えるということを強調して話しました。

 

3つの質問に答えたところで10分間の面接のうち9分経ったことを知らせるベルが鳴り、「まあちょうどいいでしょう」ということで、10分のベルを待たずに退室することになりました。あっというまに終わってしまい、「まだ言いたいことあったのにな…」という気持ちが残っていましたが、全体的にはスムーズに終わった印象でした。

 

結果は記憶が正しければ2月下旬に来ると知らされていて、2月中ずっとそわそわしていましたが、結局2月27日に結果が届きました。

 

面接はこんなかんじでした!

 

これからは時系列に沿って、

European Master's: Migration and Intercultural Relationsの願書作成

ベルリンでの最初の一ヶ月、仕事探し(Rote Karte取得)

ベルリンの住民登録

ベルリン自由大学へ提出する願書作成

番外:プラハ旅行

ビザ変更の手続き(ワーホリビザ→学生ビザ)

ベルリン自由大学の学生登録の手続き

学生生活最初の一ヶ月

こんなかんじの予定で書いていきたいと思います!

 

例によって更新が遅くなる可能性がありますが、できるだけはやくできるように頑張ります!